コント/休日

中村：うわ、やっぱ中心地は人が多いな

宮崎：・・・・・

中村：休日だから余計にいっぱいだよ

宮崎：・・・・・

中村：どうかした？

宮崎：・・・あぁ！

中村：？(首をかしげる)

宮崎：見間違いだったわ

中村：何が？

宮崎：ほら、あそこに「古本屋」の看板あるじゃん

中村：あぁ、あの看板ね

宮崎：見た瞬間「古木屋」って見えてさ

中村：古い木はさすがに売るべきではないよ

宮崎：で、もう一回落ち着いてみたら違ってたわけ。

中村：なるほどね。

中村：・・・・ん！？

宮崎：どうした？

中村：え、あ・・・違った。

宮崎：何が違ったの？

中村：ほら、あそこの広告見てよ

宮崎：【大塚愛　新曲リリース】？

中村：一瞬、「大塚変」って見えた

宮崎：あんな大きな字、間違う？

中村：なんかぼーっとしてた。

宮崎：・・・あ！(地面にしゃがむ)

中村：どうかした？

宮崎：ご、ごひゃくえん・・・(包んでいた手を離す)

(牛乳のふた)

中村：・・・ざんねーん

宮崎：誰だよここで牛乳飲んだの

中村：確かにここ人通り多くて飲める状況じゃないよね

宮崎：ポイ捨ていけない！(近くのゴミ箱に捨てる)

中村：君はいじきたない！

宮崎：・・・ごめん

中村：おっ！(その場に止まる)

宮崎：急に止まってどうしたの？

中村：多分五百円玉が・・・(足を上げる)

(長野オリンピック記念　五百円玉)

宮崎：・・・びみょー

中村：誰だよここに記念コイン落としたの

宮崎：マリオじゃないの

中村：マリオではないよ

宮崎：でもラッキーじゃん

中村：たぶん使えないけどね(ポケットに入れる)

宮崎：あ、ちょっといい？

中村：また？　どうしたの？

宮崎：ここのクレープ屋さんでクレープ買おうよ

中村：行列でクレープの屋台見えないんだけど

宮崎：大丈夫だって、４分ぐらいしたら買えるよ

中村：そんな早いの？

宮崎：んー、もしかしたら４０分ぐらい

中村：アバウトすぎるよ

宮崎：とにかく並ぼうよ

中村：並ぶの嫌いだけど・・・仕方がないなぁ。

宮崎：あ、次だよ次。

店員：いらっしゃいませー。

宮崎：何にする？

中村：じゃあバナナクレープ１つ

店員：すいません、バナナクレープ売り切れておりまして・・・

中村：え？　じゃあこのストロベリークレープ下さい

店員：申し訳ございません、ストロベリークレープも材料が無い状態でして・・・

中村：えー・・・んー・・・チョコクレープ１つ

宮崎：ダメだよ

中村：何で？

宮崎：俺が頼むもんチョコクレープ

中村：別に被ったっていいじゃんか

宮崎：一口交換できないじゃん

中村：カップルじゃないんだからそんな事しないよ

宮崎：お前このツナクレープ頼めよ

中村：絶対やだ

宮崎：何でだよ

中村：ツナ苦手なんだよ

宮崎：じゃあこの焼きそばクレープは？

中村：焼きそばも苦手

宮崎：お祭り楽しめないじゃん

中村：だって行かないもん

宮崎：じゃあ何がすきなんだよ

中村：カニ。

宮崎：カニクレープなんか無いよ

中村：もういい、チョコクレープ２つ

宮崎：あとで一口交換しようね

中村：どっちも同じ味だよ

中村：ん、美味いじゃん

宮崎：一口ちょうだい

中村：この美味いクレープはお前の手の中にあるだろ

宮崎：ちゃんと一口あげるから！

中村：そういう問題じゃなくて！　おーなーじーの！

宮崎：ひーとくち！　ひーとくち！

中村：うるさいよ！　お前変だよ、絶対変だよ。・・・あ。

宮崎：何？

中村：また「大塚変」って見えた

宮崎：お前の方が変だよ